今こそ知りたい投資信託の基本!
メリット・デメリットを理解して資産運用に備えを

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正しく知れば投資信託は怖くない!

“投資信託”という響きだけで、「何だか難しそう」、「興味はあるけど不安……」なんて感じている方も多いのではないでしょうか。今回のコラムでは、投資信託や資産運用に興味を持ち始めた方のために、仕組みや種類、メリットやデメリットも含めた投資信託の基本的な内容について解説していきます。正しい知識を知り、投資信託の疑問や不安を解消していきましょう。

運用を“おまかせ”できる金融商品です

投資信託を身近なサービスでイメージをするならば、近年さまざまな商品やサービスで幅広く展開されている“定期便”を思い浮かべてみると良いかもしれません。例えば、色々な味わいのコーヒーを楽しみたいけれど、コーヒー豆の産地や選び方には詳しくない方の場合。このような方にとっては、プロのコーヒーマイスターが選んだコーヒー豆を月に数回、定期的に届けてくれるサービスをとても便利だと感じるのではないでしょうか。投資信託も同じようなイメージで、プロにおまかせしながら運用していくことができます。

投資信託とは?

そもそも投資信託はどのような金融商品かというと、複数の投資家から販売会社を通じて集めた資金を運用会社に所属する資産運用のプロが、株式や債券、金融派生商品などの金融資産、不動産に投資し、その運用成果の利益を分け合うというものです。資産運用のプロに運用を託し、投資をする側が何に投資するかを判断する手間を省けるため、運用初心者の方でも簡単に始めることができます。

運用を支える「3つの機関」をマスター!

では、投資家から見えない運用部分がどのようになっているかというと、投資家から集められた資金を元に「販売会社」、「委託会社」、「受託会社」という3つの機関が連動し、それぞれの役割によって運用されるという仕組みです。

販売会社

銀行や証券会社。投資信託の販売を行い、投資家から運用の元となる資金を集めます。

委託会社

投資信託会社。投資信託の運用を担います。資金を元に資産運用のプロが投資信託を企画し、受託会社へ運用の指図を行います。

受託会社

信託銀行。販売会社を通じて集められた資金の保管や管理をします。さらに、委託会社の指図に基づき、証券・金融市場で株式や債券などの売買を行います。

投資信託の種類

投資対象には、債券、株式、不動産投資信託、その他資産などがあります。そして、投資先には海外や国内があり、さらに運用・販売・分配方法などでもいくつかに分類されます。まずは、どのような投資対象があり、どのような特徴を持っているのかを知って、選ぶ際の参考にしてみましょう。

当行では公社債投資信託のお取扱いはございません。

投資信託の魅力とリスクをチェック!

多くの方が投資信託について不安を感じるのは、どのようなリスクを持つ金融商品であるかが分からないことが原因なのではないでしょうか。投資信託の良い面とともに、リスクとなる部分も説明していきますので、メリット・デメリットをしっかりと確認し、正しく理解を深めましょう。

債券

国債や社債は金利も低いため、大きなリターンは期待できませんが、リスクは少ない商品です。

  • 国内:(国内債券型)主に日本の債券で運用
  • 海外:(海外債券型)主に海外の債券で運用

株式

株式は、企業の業績や景気の動向で株価が大きく変動するため、その分リスクは高くなりますが、大きなリターンが期待できる商品です。

  • 国内:(国内株式型)日本の株式で運用
  • 海外:(海外株式型)海外の株式で運用

不動産(REIT)

ビルやマンション等の不動産が対象。国内だけではなく、海外の物件への投資もできるため、資産を分散することができる商品です。

  • 国内:主に日本の不動産投資信託で運用
  • 海外:主に海外の不動産投資信託で運用

コモディティ

金・原油・穀物などをコモディティと呼びます。これらの資源や商品の価格上昇が見込まれる場合は、コモディティに投資することをおすすめします。

メリット

1.少額から始められる

投資をするには、ある程度まとまったお金が必要なイメージがありますが、投資信託は少額から購入することができます。株の購入は100株単位になりますので、1株1000円でも、100株で10万円が必要になります。投資信託は資金が少なくても始められるため、初心者の方にも購入しやすい金融商品です。

2.運用の手間を省ける

委託会社には資産運用のプロがいます。投資家が専門的な投資の知識を付けたり、市況に合わせて売買をしなくて済む仕組みになっています。また、そのプロセスや結果も運用レポート等で確認ができるため、投資家も運用の内容を知ることができます。

3.リスクを分散できる

投資信託は分散投資をすることが可能です。リスクヘッジは、卵を「1つのかごに入れるか」、「複数のかごに入れるか」で例えられるように、分散投資は卵を複数のかごに分けて入れることによって全部の卵が割れるのを防ぐようなイメージです。投資対象や投資のタイミングなどをいくつかに分けることでリスクを抑制することができます。

4.透明性がある

投資信託の価値を表す基準価額は営業日ごとに1回、運用会社によって算出・公表されています。その点からも、投資初心者にも安心できる透明性の高い金融商品と言えます。基準価額は、運用会社や販売会社のホームページ、新聞でもご確認いただけます。

デメリット

1.元本が保証されない

銀行預金とは異なり、投資信託は購入額よりも売却額が下回る可能性があります。元本割れのリスクがあることを必ず認識しておきましょう。

2.手数料や税金の負担がある

購入時・解約時の費用、運用管理費として投資信託の保有額に応じて支払う費用があります。さらに、解約時の運用益や分配金に対しての税金が20.315%かかります。自分が選んだ投資信託にどれくらいのコストが掛かるのか事前に確認しておきましょう。

3.タイムリーな売買ができない

株の場合は、1日の値動きの変化に合わせて取引(売買)をしている投資家(デイトレーダー)もいます。しかし、投資信託は複数の銘柄を組み入れて構成されており、1日に1回基準価額が算出、公表されますので、株のようなタイムリーな売買はできません。

仕組みを理解し、できる範囲から始めてみましょう

投資信託がどのような金融商品なのか正しく理解することで、疑問や不安も解消できたのではないでしょうか?仕組みを知り、リスクが発生する場面を把握しておけば、どなたにでも運用できる金融商品です。今後の資産運用のイメージを掴むために、少額の投資信託から始めてみてはいかがでしょう。

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