資産運用の “はじめの一歩”!
積み立てのタイミングや老後に必要な貯金額とは?

資産運用の “はじめの一歩”!積み立てのタイミングや老後に必要な貯金額とは?

資産運用が必要な理由を背景から解説

将来のお金について“資産運用が大事”と聞くことがあっても、「必要だと感じていない」もしくは、「老後に備えたいけれど、いくらあればいいか分からない」という方も多いと思います。
このコラムでは、資産運用について知りたい初心者の方に向けて、資産運用がなぜ必要なのか?その背景から解説していきます。

この先も“お金の価値”は変わり続けていきます

近年の物価の上昇については、生活の中で実感する場面が増えているのではないでしょうか。
食品や公共料金、ガソリンの値上がり、ニュースなどでも「○○が××年ぶりに値上げとなりました」というような話題も耳にします。これは、小麦や原油などの輸入品の価格が上昇したことや、アメリカと日本の金利差による円安も影響しています。今後もアメリカのインフレ(物価が上がり続けること)が続けば、円の価値は下がってしまいます。

また、バブル崩壊後の1990年代後半以降は低金利が続いているため、預金をすることによる利息収入には期待ができません。現在は預金のみでは殆ど資産が増えないうえに、モノの価値が上昇しているのです。例えば、インフレ率を2%と想定した場合、現在100万円で買えるものが、5年後には約110万円へと値上がりし、同じ金額では買えなくなってしまいます。

老後はどうなる?私たちの未来を支える公的年金

では、お金の価値が下がっている時代に、老後を支える公的年金はどうなっていくのでしょう。
これについては、多くの方が減少するということを予想しているのではないでしょうか。この背景には、少子高齢化が影響しています。少子化となれば、年金の給付財源となる保険料を払う人数が減ってしまいます。それに加えて、国の経済状況も反映されます。日本経済が衰退していけば国全体の生産性や収入が減少し、それに比例して私たちが納めている税金も減少、支給額も減る……ということに繋がります。ある日突然、支給額が減少されるということはなくとも、徐々に支給水準が低下していくという流れが予測されます。そのため、老後の生活を支えるお金としての年金には、それほど期待が出来ないと思っておいた方が良いでしょう。一人ひとりが老後資金の備えについて考えなくてはならなくなっています。

はじめの一歩は早いほど後がラク!

これらの背景から、時代の変化に伴った資産運用の必要性がより一層高まっていることに気付いていただけたのではないかと思います。
とは言え、いつから何を始めれば良いか分からないと感じている方のために、一番重要なポイントをお伝えすると、『開始する年齢は早いほうが良い』ということに尽きます。
ここからは、実際必要になる金額をどのように考えれば良いか、いつから資産運用を始めるかについて説明していきます。

未来に必要な金額をシミュレーションしましょう

金融庁の報告書を発端に一時話題になった“老後2000万円問題”。これは、高齢夫婦の無職世帯の収入の平均から不足額を導きだしたものであり、老後に必要となる金額は、各個人の収入・支出によって異なります。そのため、2000万円という金額が当てはまらないという方もいるかもしれません。しかしながら、定年退職を迎えたあとの「セカンドライフ期間」は、高齢化社会が進んだことで長くなったのは確かです。
さらに、定年退職をする頃には、自分や家族の病気・介護など、突然の出費が増える可能性も高まります。前半でお伝えしたように、年金支給額は目減りすることが予測されています。そのため、可能であれば60歳以降も働き続けることも視野に入れた方が良いでしょうし、退職金を運用して資産の不足に備えるのも一つの手段です。貯蓄を取り崩していくだけではなく、何らかの形で老後資金を少しでも増やしていけるようにシミュレーションしておきましょう。

積み立て開始年齢は早いほど良い!

では、現役世代の方々が老後資金を準備するには、どれくらいの金額を積み立てていけば良いのでしょう。
以下の図で確認できるように、積み立て開始年齢が早いほど金額は少額で始められます。少しでも早く・計画的に貯めていけることが望ましいですが、これについてはライフスタイルによって差が出てくる部分でもあります。子どもの教育資金を優先したい方、住宅ローンの支払いが残っている方も多いと思われます。50代になってようやく老後資金について考えられるようになる世帯も少なくありません。
しかし、40代、50代で資産運用をしていく方も、具体的な積み立て金額を把握しておくことは必要です。現在の貯蓄や年齢と照らし合わせ、目標とする金額に到達するには毎月どれくらいの積み立てが必要かをチェックしてみましょう。

まずは興味を持つことから始めてみましょう

今後は確実に資産運用が必要な時代になったということがお分かりいただけたのではないでしょうか。まだ本格的に取り組めないという方でも、まずは資産運用に興味を持つことから始めてみましょう。そして、関連する知識を身に付けつつ、資産運用の時期を迎えたら、お近くの銀行窓口などで相談してみましょう。

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