長野県の創業市場環境


01長野県はどんなところ?

人口

長野県の人口は205万人、83万世帯の人たちが暮らしています。19市14郡23町35村で人口が多い順に県庁所在地の長野市で15万3千人。2番目が10万3千人の松本市。次が上田市で6万4千人です(2019年8月現在)。移住者も多く、直近に発表された“地方移住先ランキング”では、長野県が2年連続1位でした。

環境

長野県は海に面していない内陸県で、県土の約8割が森林地帯。軽井沢や上高地などのリゾート地も多く、善光寺、戸隠神社、松本城、上田城といった名所旧跡も各地に点在。年間 約9000万人の観光客が訪れます。

気候

南北に長く地域差がありますが、基本的には内陸性気候。夏と冬、日中と夜間の気温差が大きく、湿度は低く降水量は少ないのが特徴です。

アクセス

長野県は日本の中心に位置し、3大都市圏からのアクセスが便利な地の利があります。

産業は?

もともと製造業が盛んな長野県。とくに諏訪や岡谷は、豊富な水資源、空気は乾燥しており、カメラ、腕時計、オルゴールなどの精密機械工業が急速に発達しました。近年、これまで培ってきた精密加工技術と電子技術を活かした、プリンター、パソコン、記録媒体などの情報機器分野の産業が活発化。県内の製造業のリードオフマンになっています。 また、農業が盛んでレタスやセロリ、パセリなどの生産量は国内で1位です。


02長野県の主要産業

長野県の15歳以上の就業者数は約107万人。産業別にみると、製造業20.9%、卸売業・小売業14.0%、医療・福祉12.2%、農業・林業・漁業9.0%、建設業7.5%、宿泊・飲食サービス6.3%、サービス業(他に分類されないもの)4.7%、運輸・郵便3.8%というのが現在の状況です。製造業がいちばん多く、売上高でみてもランキング上位100社の中に48社が入っており、売上高の合計も全体の61.6%を占めています。


03長野県の開業率

開業率とは、ある期間において、新規開業した企業数の、期間当初の企業数に対する割合をパーセンテージで表したもの。(新規開業した企業の数の年平均)÷(期間当初の企業数)×100=開業率 という計算式で求めます。

長野県の開業率は、2018年 時点で3.71%。前年の3.61%より伸びてはいますが、全国平均の5.55%を大きく下回り、都道府県別のランキングでは37位です。

開業する業種でみると、飲食業、小売業、理美容業の割合が高くなっています。それを表しているのが創業支援向け県制度資金の利用状況。サービス業が31.0%で、そのうち理美容業が7.3%です。次が飲食業の23.0%、11.1%の小売業が3位になっています。数字で見て取れるように、次世代産業の開業は少ないのが現実です。

いま長野県では“日本一創業しやすい県づくり”を目指して、起業しやすい環境を整えることに邁進中。長野県中小企業振興センターに“ながの創業サポートオフィス”を設置し、創業前から創業した後も、一貫したサポートを行っています。必要に応じて支援機関との連携や専門家の派遣も実施。イベントやセミナーも頻繁に開催しています。

他にもさまざまな支援制度で手厚くバックアップしてくれる長野県で、開業してみてはいかがでしょうか?

開業率・廃業率の推移

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