マイホーム購入をサポートする住宅ローン!
返済方法やローンの選び方、メリット・デメリットを解説

マイホーム購入をサポートする住宅ローン!返済方法やローンの選び方、メリット・デメリットを解説

住宅ローンはマイホーム購入をサポートする仕組み

戸建てやマンションなど、マイホームの購入は人生の大きなイベントです。今回は、住宅購入時に多くの方が同時に申込む「住宅ローン」について解説していきます。
そもそも住宅ローンは、住宅を買う時に銀行などから融資を受け、分割返済にすることで高額な一軒家やマンションが購入できるという仕組みです。十分に資金が無い方でも住宅ローンが組めれば住宅を購入できるため、とても便利な仕組みともいえます。一方で、住宅ローンを組む際には知っておかなければならないことがいくつかあります。返済方法や金利の種類、手続きはどのようにすれば良いのかetc……。基本的な知識をつけておくことで納得して手続きを行えるようになりますので、しっかりと学んでいきましょう。
今回は、住宅ローンを使うことによるメリットやデメリット、借入れ方法の違いや手続きの流れについて紹介していきます。住宅ローンについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

住宅ローンのメリットとデメリットとは?

マイホームを購入したいと思う方にとって、心強い仕組みでもある住宅ローン。そこには、お得な制度が使えるなどの良い面もありますが、それだけではない部分もあります。メリットとデメリットの両面を把握しておきましょう。

メリット

購入資金が貯まっていなくても住宅購入ができる

住宅ローンの一番のメリットといえる部分です。住宅ローンを組むことで分割での返済になりますので、購入のための資金が全額用意できていない方でもマイホームを持つことができます。また、ローンとは別に生活費も確保しやすくなるところもメリットです。特に若い世代の方であれば、返済期間の設定について自由度が高くなるのも利点の一つといえるでしょう。

住宅ローン控除が受けられる

税制優遇があるというのも住宅ローンの大きなメリットです。「住宅借入金等特別控除」は、いわゆる「住宅ローン控除」です。これは、年末時点での住宅ローンの残高の0.7%が入居時から最長で13年間、給与天引きなどで納めた所得税や住民税から控除されるというもの。返済期間が10年以上であることや、物件を取得してから6か月以内に入居しなければならないなど、いくつかの条件はありますが、適用されるのであれば使った方が良い制度です。長期間控除を受けられれば、積み重ねていく内にある程度の金額になることが予想されます。

マイホームが資産になる

ローンを払い終わったら、その後は自分の持ち家となりますので、以降の家賃は発生しません。賃貸住宅と比べた場合に大きなメリットになる部分です。賃貸は家賃を何年払い続けても自分の所有物とはなりません。一戸建ても分譲マンションにも固定資産税や修繕費はかかりますが、家賃の負担が無く住み続けられる住居があるというのは、持ち主にとっては安心できる資産といえます。

デメリット

審査を通過しなければならない

全ての方が住宅ローンを組めるというわけではなく、審査に通る必要があります。住宅ローンには、簡易的な「事前審査」と、より厳密な審査を受ける「本審査」があります。いずれの審査においても、返済能力に関する内容は重要な審査項目となります。クレジットカードの支払いに遅延がないか、完済時の年齢が高くなり過ぎないか等を先に確認してから審査に申込みましょう。

ライフスタイルに合わせた返済方法を選ぶ必要がある

住宅ローンを長期で返済することで返済総額は高くなり、短くしすぎれば月々の負担は大きくなります。借入れ方法によって金利も異なるため、きちんとシミュレーションしておかないと返済が苦しくなってしまうかもしれません。利息は借りる期間とローンの金額に対して計算されます。住宅ローンを組む前に、返済期間や頭金をどうするか、生活費をどれくらい確保できるかなどプランを立てておきましょう。

住宅ローン関連の用語を理解しよう!

変動金利や固定金利、ペアローンetc……。住宅購入に興味を持っている方ならば、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。住宅ローン関連の用語はたくさんありますが、よく使われる用語の意味が理解できれば返済計画もシミュレーションしやすくなります。一緒にチェックしていきましょう。

金利やローンの組み方もさまざま

住宅ローンを組む前に必ず確認しておきたいのが、支払いに大きく影響してくる金利です。どのような支払方法ならば自身の返済プランに合うのかを事前にきちんと考えておく必要があります。また、近年では共働きの夫婦が増え、2人でローンを組むというケースも目立っています。夫婦2人の収入を合算して組むことができる住宅ローンも登場していますので、夫婦や親子など、複数人で組むタイプのローンについても説明します。

1.元金均等返済と元利均等返済

【元金均等返済】

元金を均等割にした額に利息を上乗せしたものを支払う返済方法です。この方式だと、最初の返済額が多くなりますが、返済が進むと額が減少していきます。元利均等返済に比べると利息の返済総額が抑えられます。

【元利均等返済】

元金と利息の合計を均等割にするため、返済額が毎回同額になる返済方法です。元金均等返済に比べると返済プランは立てやすくなりますが、利息の支払い総額は多くなります。しかしながら、返済額が毎月一定となることから返済計画が立てやすく、ほとんどの方が元利均等返済を選んでいます。

2.変動金利型と固定金利型

【変動金利型】

半年ごとに金利が見直され、金利の変動に連動して返済額が変わります。しかし、変動金利型は金利が上昇しても5年間は返済額が変わらず、6年目に金利の見直しがあった場合でも今までの返済額に対して125%の金額までしか上がらない「5年125%ルール」の適用により、月々の返済額は大きく変わりません。また、変動金利型は固定金利型より金利が低く設定されていますが、金利が上がれば返済額は増えますので、そのような変動にも柔軟に対応できる方に向いています。

【固定金利型】

・全期間固定金利型

ローン契約時の金利が完済まで変わりません。そのため、返済計画が立てやすい金利タイプです。ただし、全期間固定金利型は、固定金利期間選択型や変動金利型より金利が高く設定されていることに注意しましょう。

・固定金利期間選択型

選択した「一定期間」金利を固定できます。期間は3年、5年、10年などから選べて、その間の金利や返済額を一律にすることができます。金利は全期間固定金利型よりは低く、変動金利型よりは高く設定されています。お子さまへの出費がかさむ期間など、安定した金利で支払いたい時期がある方には向いています。

3.夫婦(親子)連帯債務型とペアローン

【夫婦(親子)連帯債務型】

夫婦のどちらかが主債務者となり、もう一方を連帯債務者として契約を結ぶのが夫婦連帯債務型です。この型のメリットは、夫と妻、2人分の収入を元に借入可能額が審査されるため、1人で契約する単独ローンより借入可能な額を増やせるという点です(連帯債務型の組み合わせは、親子に変わるケースもあります)。さらに、「住宅ローン控除」も主債務者と連帯債務者に適用されます。また、契約関係書類が1通となるため、ペアとなった2人がそれぞれ契約を組む「ペアローン」より手続きの時間や手数料の負担が少なくなります。そして、住宅ローンの契約には、団体信用生命保険(団信)に加入できるかどうかも重要なポイントです。団信は契約者に万が一のことがあった時、住宅ローン残高をゼロにできる保険です。連帯債務型のデメリットは、夫婦で同一の団信に加入する必要があり、ペアローンのように別々の団信を選べないという点です。また、夫婦のどちらかに健康問題がある場合には、団信に加入せずに住宅ローンを利用することになります。それでも将来に備えて保険に加入したい方は、夫婦それぞれで契約する「ペアローン」を組み、団信より引受条件が緩和されている「ワイド団信」への加入を検討してみましょう。
名称が似ている「連帯保証型」は、シンプルに1つの住宅ローンを1人の契約者が返済するタイプです。契約者の返済が滞った場合は、連帯保証人に対して返済が求められ、団信、住宅ローン控除は契約者のみ適用されます。

【ペアローン】

夫婦2人それぞれがローンの契約者となり、それぞれの住宅ローンに対して双方が連帯保証人となる必要があります。夫婦連帯債務型と似ていますが、「2人とも」債務者となってお互いの連帯保証人を務めるのが相違点です。夫婦連帯債務型と同様、夫妻2人分の収入を元に借入可能額が審査されるため、単独ローンより借入可能な額を増やせます。また、「住宅ローン控除」がそれぞれに適用されるというメリットがあります。さらに、それぞれ別々の保障内容の団信へ加入したり、金利タイプや借入期間を選択することも可能です。ただし、ローン契約に2人分の手数料が掛かる点や2人とも審査に通らなければ契約ができない点、片方の働く環境が大きく変化しないか(返済計画に影響が出るため)という確認も忘れないようにしましょう。ペアローンを組める条件は金融機関によって異なりますが、夫婦以外にも親子でペアローンを組む場合もあります。婚約者や同性パートナー間でペアローンを希望する場合は金融機関に確認しましょう。

メリット デメリット
夫婦連帯債務
  • ペアローンより手続きの時間や手数料の負担が少なくなる
  • 住宅1棟、マンション1室に対し1債権での借入となるためわかりやすい
  • 夫婦で同一の団信に加入する必要がある
  • 2人とも審査に通る必要がある
  • 夫婦どちらかに健康問題がある場合は団信に加入できない(希望の連帯債務での借入が叶わない)
ペアローン
  • 夫婦で別々の保障内容の団信への加入や、金利タイプを選択することができる
  • 各夫婦それぞれの借入額について責任を明確にできる
  • ローンの契約に2人分の手数料がかかる
  • 2人とも審査に通る必要がある

住宅ローンのお手続きの流れ

実際に住宅ローンを申込む際のお手続き方法についてご案内します。
当行の窓口でのお申込みも可能ですが、インターネットの事前相談(いわゆる仮審査)は「来店不要、24時間受付」です。まずはインターネットで事前相談を受けてみてはいかがでしょう。
以下の図で、事前相談を含めたお手続きの流れが確認できます。どのようにして借入れまで進んでいくのか、必要な手続きやステップを確認してみてください。

  • マイページにて審査結果のご連絡

    お客さま・銀行双方からのアップロードにより書類の共有ができます。

  • 当行窓口にご来店いただき、住宅ローン本審査のお申込み

  • 当行窓口にご来店いただき、住宅ローンご契約のお手続き

    電子契約サービスのご利用により、WEB手続きが可能です

  • 住宅完成までの間、工事進捗に合わせたお支払い

    お客さま・銀行双方からのアップロードにより書類の共有ができます。

  • ご新居の完成後、保証会社がご融資対象の土地・建物に第1順位の抵当権を設定

    お客さま・銀行双方からのアップロードにより書類の共有ができます。

ライフプランに合わせた住宅ローンで憧れのマイホームを手に入れよう!

住宅ローンのメリット・デメリット、そして、金利やローンのタイプについて知ることができたのではないでしょうか。マイホームの購入という大きなイベントで自分に合うローンを組むためにも知識を持つことは大切です。返済計画に合わせた借入れ方法を見つけて、住宅ローンをしっかりと活用していきましょう。