キャラクター戦略

進取の精神

キャラクター戦略の先駆け、
大人気となった「はちにの8ちゃん」。

八十二銀行のオリジナルキャラクターとしてテレビCMや新聞広告でもすっかりおなじみの「はちにの8ちゃん」。見ての通り、可愛らしいおサルさんである。
実は、この8ちゃんこそ当行の初代キャラクターであり、他行に先駆けて取り組んだキャラクター戦略の主人公だ。当初、昭和37年から45年にかけてのキャンペーン景品だった貯金箱に採用され、子供たちにはもちろん、大人にも大人気となった。

8ちゃんが登場する背景となったのは“銀行の大衆化”だ。昭和30年代、高度経済成長下で賃金の上昇と所得格差の縮小が進み、いわゆる中間所得層が増大。個人の金融資産も膨らみ、金融の選択にも収益性が重視されるようになった。個人市場の拡大と資産選択の多様化に対応するため、各行はこぞって新商品を開発。いわゆる銀行の大衆化が加速していったのである。
当行ではまず『ホーム預金』を開発。家計を預かる主婦を対象に、通帳を家計簿代わりとして利用し、生活の中に八十二銀行を取り入れてもらおうと“一家に一冊ホーム預金”を合言葉にキャンペーンを打つ。その後も次々と個人市場向けの新商品や新サービスを考案し、新規預金者の開拓と預金者層の拡大に努めていった。

こうした八十二銀行の大衆的イメージの浸透にひと役買ったものが、貯金箱だった。昭和30年5月から窓口来店者や得意先に配った、信州特産のりんごを型どったものも好評だったが、37年10月に登場したサルの貯金箱は予想をはるかに上回る評判で、次々と追加注文が飛び込み、担当者が悲鳴をあげるほどだった。より多くの人たちの関心を得ようと店頭や新聞広告で愛称を募集したところ、なんと3,000通を超える応募があり、その中から「はちにの8ちゃん」が選ばれたのである。
“8ちゃんをください”という預金者が窓口にみえたり、小学生が書いた作文に登場したり、たくさんの人に愛された8ちゃんは、その後、野球帽をかぶったバッタースタイルや、うちわを持ったお祭りスタイルにもなって長く親しまれた。

一時期、表舞台から姿を消すものの、平成20年の冬のキャンペーン景品として38年ぶりに復活。再び人気に火がつき、当行のCMだけでなく各地の祭りやイベントなどにも登場し、今や引っ張りだことなっている。