どれだけ人を思うことができるか、
人生に寄り添えるか、
お金を通じた真摯なおつきあい。
事務職から本部業務まで、
幅広い経験を積んで。
入行時には事務職での採用だったという松木。事務課で窓口や内部事務など幅広く担当して経験を積んでいた。そして、受付相談業務を担当するようになって、これまでとは違った仕事の面白さに気づき、そこからやりたいものが明確になったと語る。「当時の勤務先は小さな店舗でしたから、受付相談担当でもご融資や資産運用など、幅広くお客さまのお話を伺っていました。画一化された業務ではなく、自分でプラスアルファの工夫をしてお客さまに提案ができる受付相談という業務に大きなやりがいを感じました」。その経験が個々のライフプランに応じて適切な助言をし、的確な金融商品を提供する、マネーアドバイザーとしての第一歩となった。
一念発起した松木は自ら志願し、行内試験を受験。猛勉強が実って、本部にあるコンサルティング営業部の401kグループへの異動がかなった。
企業のオーナーや役員のもとへ連日のように足を運びながら、金融のエキスパートとしての向上心、向学心の大切さを痛感したと松木は振り返る。
きめ細やかな訪問と連絡。
積み重ねが信頼関係を築く。
401kグループで2年ほど仕事をした後、松木は出産・育児休暇に入った。そして2012年の春、マネーアドバイザーとして復職する。ブランクは確かに存在するが、経験は既にある。何より自分にとって一番の適職という自負が、以前にも増して意欲的に仕事へと向かわせた。お取引先の役員と深い信頼関係を構築し、個人のみならず法人の資産運用も相談をいただけるようになったことも。「お客さまに『松木さんが担当してくれているから』と言っていただけることもあり、大きなやりがいを感じる瞬間です」。

知識や経験もさることながら、おつきあいを途切れさせない、誠意あるコミュニケーション力がマネーアドバイザーには必須なのだ。
本当にお客さまにとって必要だと感じたものは、十分に時間をかけ、じっくりと必要性を伝えていく。人と人とのつながりは、小さく地道な、そして温かいやり取りの積み重ねでできていることを実感しながら、今日も松木はお客さまのもとへ足を運んでいる。
母親になったことは、
銀行員としてもプラスに。
双子の母親でもある松木は「生活において、以前は自分のことだけ考えていれば良かったのが、今は何をおいても子供が一番で、自分は二の次。親になって、職場の中でも周囲への気配りが行き届くようになったのでは・・・と思います。お子さんが泣き出してしまって困っているお客さまも助けてあげられますしね」と微笑む。八十二銀行では女性が快く働けるよう産前産後休暇や育児休業、時短勤務といった制度を用意しているほか、育児休業中、あるいは育児休業経験者のためのママミーティングという情報交換の場も設けている。松木も先輩ママから復帰までのスケジュールなどについてアドバイスを受け、安心して育児休業に入れたと言う。
ひとりの働く女性として、未来に思いを馳せる松木の表情は明るく輝いていた。
