地域の経済活動の原動力となっている法人、個人事業主のお客さまを対象に、融資業務を中心としたさまざまな課題解決をお手伝いする。
設備投資等のご相談にお応えするほか、日常業務における資金繰りへの対応について、お客さまの思いを理解し、課題を共有しながら、金融の専門家として最良の提案をし、事業の発展、存続に貢献していく。

経済活動は人と人が成すもの。
信頼関係なくしてビジネスの未来はない。

刻々と変わる状況を把握しつつ
リレーションを構築。

2015年秋、中山は出向先銀行の海外拠点から帰国し、長野市内の支店に着任した。
中山が担当する法人渉外では主に企業に対して資金調達や運用のご提案、事業発展のための経営コンサルティングを行なう。担当エリアのお客さまの多くがサービス業や販売関係の企業。これまでも法人渉外の経験はあったが、そこでは製造業が多かったため、初めて担当する業種については一からの勉強となった。「平時から新聞、業界紙などで情報を収集する。分からないことがあれば、まず自分で調べる。専門的で高度な知識はお客さまに直接お訊きして、教えていただくこともあります」。
顧客のニーズに的確に応えていくためには、知識・情報の収集と並行して自身のアンテナを高くし、感度を磨いておく必要がある。お客さまはもちろん、地区や業界全体の特色を知り、動向をいち早くキャッチする。そうした準備や努力の上で、各企業の経営者、また経理・財務担当者と密にリレーションを保つことが、揺るぎない信頼関係へ繋がっていくことを中山は数々の銀行の仕事から学んできた。

他行にない、
八十二銀行ならではの提案が
勝負を決する。

中山が海外出向を志したのは、以前の支店で担当していた企業の海外進出をサポートしたことがきっかけだ。
「当時、そのお客さまは苦境に立たされていました。国内市場は将来的に縮小が想定され、為替展望も踏まえれば今後の価格競争が激化することが目に見えていた。そこで、タイへの進出を考えたのです」。だが、メインバンクとしていたのは八十二銀行ではなく大手都市銀行のひとつ。海外拠点を多く持つメガバンクには、ネットワーク力では敵わない。しかし、中山は諦めなかった。「何か勝機があるはずと模索しながら提案し続けた結果、熱意が通じて当行が提携しているカシコン銀行(タイ)へ来店していただくことができました」。融資の幅や商品サービスをご案内する一方、工場の誘致先などもアテンドして、日本国内にいる感覚で仕事が進められるよう接遇したところ、そのきめ細やかな対応が顧客の心を動かした。
『初めて海外へ進出する不安の中で、ここまで寄り添ってもらえて本当に心強かった』という企業の現地担当者からの言葉を聞いて、中山は大きな手応えを感じた。果たして、海外進出に伴う融資はもちろん、最終的には国内取引においても八十二銀行がメインバンクとなったのだった。
この案件がきっかけで中山は海外研修出向に志願し、人材公募制度を利用し、そのチャンスを得る。海外では独自の文化や価値観、社会のルールに戸惑うことも多かったと言うが、苦労した経験のすべてが今、仕事の血となり肉となっている。

成長につながる
“活き金”の融資で、
企業に活路を。

社会のあらゆる場面でIT・AI化が進み、金融業界を根底から変えるフィンテック(Fin Tech)も研究が進んでいる。中山は「今後は当行が提唱する“課題解決型提案”が重要になるはず。問題をクリアするだけでなく、企業をより良くするための提案が求められています」と説く。
世の中がどんなに進化しても、経済活動そのものは人が成すもの。人と人との関係性の中で判断される部分は決してなくならない。となれば、何気ない会話からでもニーズを抽出できる経験や知恵、総じて人間力が必要となるだろう。
融資が“活き金”となって企業の業績が伸びた時、自分の提案によって企業がさらなる成長を遂げた時が、一番嬉しいと中山は顔をほころばせる。
「以前、とあるお客さまから年間の売上高と同規模の大型投資をしたいと相談を受けました。今の処理能力では限界で、どうしても新しい施設が必要なのだと」。巨額の投資をして失敗は許されない。中山はシミュレーションを繰り返し、経営者と一緒に何度も事業計画を練った。新工場の認可申請にも同行した。「苦労しましたが、ようやく完成して稼働するという日、経営者の方からお礼状を頂きました。そこには『今の当社があるのは、中山さんが背中を押してくれたおかげだ』と書かれてあって。本当に感激しました」。こうしたお客さまからの感謝、信頼の言葉こそが、中山にとって次の仕事に向かう原動力なのだ。

キーワード

法人渉外

法人営業の係の一つ。主にお客さまの事業所等を訪問し、融資等の提案を行う職員。既存お取引先との関係深耕や新規お取引先の開拓などが中心。本文に戻る

海外進出

長野県関係企業の海外拠点数は、製造業だけでも1,083拠点に及ぶ。(「平成26年長野県関係製造業企業の海外進出状況」調査・平成26年12月現在)本文に戻る

カシコン銀行

タイの大手銀行。八十二銀行は2005年に業務提携を締結したが、これは地銀で最も早い締結だった。当行も行員をジャパンデスク等に派遣しており、進出企業のサポートをしている。カシコン銀行を含めて14行の海外提携銀行がある(2017年3月現在)。本文に戻る

海外研修出向

業務知識・ノウハウ習得のため、八十二銀行に籍を置いて業務提携している海外銀行等に長期研修出向すること。「人材公募制度」の募集ポストになっており、毎年意欲ある若手職員が本制度を利用して海外に赴任している。本文に戻る

人材公募制度

自ら努力を継続する職員に対し、さらなる成長と活躍をサポートするために設けられた自己実現の機会。公募されたポスト(営業店・本部・長期研修)の中から自分のやりたい仕事・就きたいポストを選択し、応募する。人材公募試験に合格すると、優先的にその仕事・ポストに就くことができる。本文に戻る

フィンテック(Fin Tech)

IT技術を使った新たな金融サービスの総称。金融を意味する「Finance(ファイナンス)」と、技術を意味する「Technology(テクノロジー)」を組み合わせた造語。近年発展が著しく、スマートフォンを用いた決済サービスなどが代表的。八十二銀行は「じゅうだん会FinTech研究会」を立ち上げ、取組みを深めている(じゅうだん会…八十二銀行が開発する銀行システムを共同利用する地方銀行7行)。本文に戻る